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ここ数日父の夢を見る
父は昨年他界した

今年の暑さはいつまでも続いていたため、高齢の母を伴ってのお墓参りは涼しくなってから…とお彼岸のお参りも出来ないままになっていた
その申し訳なさが、父の夢を見させていたのかも知れない


涼しくなってからと先伸ばしにしていたことは数多くあり、さすがに手をつけざるを得ないと不用品の片付けを始めた
すると、父の遺影に使いたいと散々探しても見つからなかったその一枚の写真が、思ってもみないところから出て来た

夢と言い、写真と言い、これはもう父からの「会いに来い」というメッセージに違いないと、早速昨日母と連れ立って父のお墓へ会いに行った


森林公園のような広大な敷地に恵まれた自然の景観を損なうことなく造られたているその墓地で、父の魂は永遠の安らぎを許され今穏やかにで眠っている

父の眠るちょうど上方には、うまい具合に木々の葉が重なり合って強い日差しが直接当たるのを防いでくれていた
ところが、私達が父になかなか会いに来られなかったことを詫び、あれこれ話しかけていると、葉の間からやわらかな光が父の上にだけ差し始めた
もちろん、たまたま風の具合いでそこに光が当たったに違いないのだが、
私も母も同じ思いが過ったようで
「じぃじだ!」
と同時に声を発してしまった

「お前さんたち、ようやく来てくれたか  ずっと待っていたよ」
と、そんな父の声が聞こえた気がした

特に霊感が強いわけでもなく信心深いわけでもないが、あのやわらかな光は確かに父の思いだった、と私も母も同じように心が動いた


昨夜は折しもスーパームーン
我々も宇宙の一部であることを強く実感する日
父は決して遠くに行ったわけではないと、あのやわらかな光が伝えてくれたような気がしている




『やわらかな光』




10/17/2024, 11:41:11 PM