夢月夜

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『日差し』

友達の家に遊びに行く途中、たまたま見かけた一人の女性に俺は目を奪われた。

真っ白なワンピースに身を包み、服と同じ色の帽子と日傘を差していて、肌もこの日差しでは直ぐに焼けてしまうんじゃないかってくらい繊細な白さだ。

クラスメイトや家族 、親戚、俺の知る『女』を思い出してみても、こんなに仕草も歩く姿も淑やかな人なんて初めて出会うんじゃないかと感じられる程に可憐で美しい女性。

女性の周りだけがまるで一枚の絵のように切り取られているかのようで。

何処かの社長令嬢とか身分の高いお嬢様だろうと思いながら、魅入られた俺はその姿が去るまで目で追い続けた

顔が火照るのは昼下がりの日差しが暑いせい?

それとも彼女に恋をしたせい?

7/2/2022, 11:03:10 AM