月灯り

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「誰もいない教室」

静かな教室で
黙々と掃除をする

校舎の外からは
みんなが楽しそうに笑う声

僕には友達もいないから
いつも孤独で

なんでこんな事になったんだろう
そう考えない日は無くて

空想の友達を作ってでも
寂しさを紛らわせたくて

そんな話をした時
君は笑った

いつも自分の考えに
共感してくれて

いつも僕を慰めてくれた

家族ともあまり話さないから
話し相手は君一人だった

君になら遠慮なく話せた

君の話も聞きたかったけど
君は微笑んでばかりだった

それでも
話を聞いてくれてる
そんな事実が嬉しくて

気にせずに話した



「なぁ、またあいつ一人で喋ってるよ」
「気持ち悪、、」
「空想の友達って奴だろw」
「可哀想すぎるww」



皆にはこの子が見えないらしい
何故だろう

君はここに居るのに、、


そう思いながら僕は
1人っきりで黙々と掃除を続けた

9/7/2025, 1:42:25 AM