夢を見たんだ。
君とボクでどこまでも続く花畑の中。アネモネ、マリーゴールド、シクラメン…
まるで花束の中にいるみたい。
夢の中でも君は素晴らしく綺麗で、満開の牡丹のように満面の笑顔で。
少女の時のように、君はボクの手を引いていく。
どこへ行くの?
どこへでも。
ずっと一緒だったもんね。さくらんぼみたいに、2人でひとつ。
ボクは夢の中なのも忘れて、むしろ、君が他の誰かに花を散らされたことの方が夢のような気がしたんだ。
君が誰かのものになっても、君が幸せならそれで良かった。それだけで良かったのに。
そっと摘んだ黄色いスイセンを君に手渡す。
困ったように君は青いロベリアをボクにくれるんだ。
それならと、マルベリーの花束を君に捧げる。
嬉しそうに受け取った、ボクらの周りにアイビーの花が咲き乱れた。
まるで結婚式みたいだ。
君と番う、そんな
夢
1/23/2024, 8:42:14 PM