「わたしの恋の命日」
たまたま、その本を読んでいた。
その時、私の心に刺さるフレーズがあった。
「わたしの恋の命日」だ。
(今日は、命日だ。わたしの恋の命日。誰にも思い出されることのない、寂しい命日。だから、せめて、わたしくらいは、今日くらいは、誰にも知られずひっそり死んでしまったあの恋を悼んで、涙を流してあげよう。)
私は2年前の時からある人に恋をしている。
だが、その人とは絶対に恋をしてはならない関係にあった。
だから、諦めた。
その時、私の恋は死んだ。
その日が私の恋の命日。
それからずっと隠し通してきた。
きっとこれからもずっと。
本「雨上がり、君が移す空はきっと美しい」
作者 汐見夏衛
11/24/2023, 6:34:06 AM