郡司

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平穏な日常には、「育む可能性」が、たくさんある。

平穏に慣れ、平穏に飽きて、平穏が吹っ飛ぶまで、平穏というものが尊いことを忘れてしまいがち。

平穏が支えてくれるもののなかに、「選択肢の幅広さ」がある。生きたいように生きるには、いくつもの選択肢を持つには、平穏というベースが必要なのだ。内戦地域や、貧困飢餓が席巻している場所では、豊かな選択肢だとか自分を育む可能性に手を伸ばすスペースなんか望めない。

まあ、一方では「平穏な場所だからできる悪い所業」に余念のない界隈もあるのは確かだ。「鳩のように穏やかに、蛇のように聡くあれ」と、かつてイエスが言ってたらしいが、これは実際役に立つ考えだろう。のらりくらりと、詐欺師をスルーできそうだ。

平穏は大切な状態なのだ。飽きて「取りこぼす」のはもったいない。存分に享受し、自分の生きたいように、より一層、“自分自身”であれるように、「平穏というスペース」を使わなくちゃ。

3/11/2024, 1:15:39 PM