私の想いはいつでも一方通行
あなたが必要で、触れたくて
穏やかに受け入れてほしくて
そっと、そーっと慎重に指先を近付けた
あなたとの距離が少しずつ縮まってゆく
あと5センチ
今日こそはと信じている
あと3センチ
緊張感が高まってゆく
あと1センチ
ああ、ついに……!
──パチン!と音が鳴り、青く小さな稲妻が走った
指先にはただ鋭い痛みだけが残されている
ああ、今日も駄目だった
私の想いはやっぱり一方通行
あなたはいつでも静電気で私を弾くの
ねえ、職場のロッカー
いつになったらあなたに穏やかに触れるの
1/14/2025, 12:17:38 PM