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太陽の下で

どんな時も体も心も暖かくなる。
太陽が大好きな向日葵は花を咲かせ、地上に咲く星空のような黄色は、沢山の向日葵が太陽の下で生きる。

水は植物からしたら、それは本当に飴玉のように甘くて美味しい栄養がある雨や地球から出ている美しいもので、
土は地球を作る為に必要だったかのようにどこまでも無限に広がり、きっと古代から代々、この地球に存在していて、ボクはその土や水の栄養で健康になり、太陽の暖かい光で花を咲かす。

それは、自身の才能や個性も同じようで、
きっと人には必ず咲く花がある。

ボクはなんの花を咲かすか?それを考えていた。

花にも個性豊かに無限に種類がある。
まだ誰にも発見されてない花もあれば、よくその辺で見る花もある。花屋さんでしか売られてない花、その場所、地域、国でしか見れない花もある。

花は美しく色鮮やかで、綺麗な姿で、どんな人も魅了する。
その美しさで想いを伝え、それが喜び、悲しみ、楽しみ、苦しみ、怒り、または愛である。

そんな花は太陽がある場所だと、必ず咲く。
太陽はどんな時も地球を照らす、地球のランプだ。

ボクもその太陽の下で生きている。
だから、何らかしらの花は咲くはずだ。

周りの人は皆、色鮮やかな花を咲かせている。
赤色、黄色、青色、紫色、水色、桃色、
緑色、橙色、茶色、黒色、白色などなど。

こんなに美しくて綺麗な色が沢山存在しているのに、
ボクはこの中の色は持っていないし、咲かない。
どちらかと言えば、
ボクは無色透明な花を咲かせているかもしれない、と思う。

ボクは無色透明だから、いろんな人の色を見た。
その中で、ボクはいろんな色の花になってみた。
黄色いたんぽぽ、赤色の薔薇、桃色の桜、橙色のポピー。
白色の百合、紫色のラベンダー、青色のネモフィラ。

けど、どれもボクとは言えない花しかなかった。

ボクはどんな花を咲かすのか?
ボクは一体、どんなものを持っているのか?
ボクがボクと言える色の花はなんなのか?

けど、その中でボクはサンカヨウという花を見つけた。
自然降雨で濡れると白色から透明になる花。
ボクはその花が凄く好きになり、
知った時はずっと調べて見惚れていた。

こんなボクでも、無色透明なボクでも、この地球に花があるんだ。
ボクは、この地球で生きて、太陽の下で花を咲かせ、
自然の雨で無色透明のボクを咲かせる。

色鮮やかとは言えないかもしれないけど、
無色透明ならではの美しさと綺麗さはサンカヨウにしか咲かせない。そして、その才能や個性はボクにしか出せない。

ボクはきっと、無色透明だからこそ、できることがある。
いつかはこの花を目の前で見てみたいな。
そうしたら、ボクは本当に地球に存在する事が理解できる。
ボクはちゃんと、この地球で生きていたんだ。

サンカヨウからしたら重たい気持ちだけど、ボクは気にしない。
だって、花もボクも見つけてくれたのは太陽だから。

今日も、ボクは太陽の下で花を咲かせている。

11/25/2024, 11:09:50 AM