君に会いたくて
雪が降りしきる道を、あてどなく歩いた。
心の中は、真っ暗な闇が広がっていた。
************************
どれくらい歩いただろう?
辺りは暗くなって、見知らぬ場所。
鼻先は真っ赤になって、とても冷たい。
雪の降り方だけが、変わらなかった。
すいっと、視界に鮮やかな赤。
傘を差し出す君が、白亜の世界で色づいて見えた。
僕は、誰に会いたかったのだろう?
あてどなく歩いた先が、君だったのなら・・・
僕は君に会いたかったのかもしれない。
1/19/2024, 11:33:17 AM