あの子より上手く描けないなら、
あの子を妬んでしまうなら、
私に才がないのであれば、
一生自分の殻にこもって
部屋の片隅ですすり泣いてもいいですか。
昔から私は怒りっぽくて
よく物に当たってた。
今に近づくにつれて
怒りの感情はない方がいいことが分かった。
押し殺すのは大変だった。
知らないうちに耳を引っ掻いていたり、
注意力が散漫して怪我を沢山したり、
不眠になったこともあった。
それでも私は絵を描いた。
自分を落ち着かせるために。
あの子に出会った時は
おわったと思った。
自分より才能があって
自信もあるはずなのに
絵の自慢ばかりしてくる嫌な奴。
第一印象は酷いものだ。
でも話してみると
いい人かと聞かれたら
いい人?かなと言えるくらい
普通の人だった。
絵と字の綺麗さだけズバ抜けているが。
私の仲の良い友人とあの子が
ぼちぼち仲が良いので
嫌でも一緒にいなければならなかった。
私が持ってないものを持ってるくせに、
私が頑張って取ったものを
何食わぬ顔で既に持っているくせに、
あの子は私の大切なものを
一つ一つ持っていった。
妬んではいけないとわかってはいるが、
妬んでしまうのが人間というもののようで。
私から離れずに
私を幸せにしてくれるのは
下手な絵とスマホだけ。
"Good Midnight!"
昨日3時間かけて描いた絵は
左右非対称で線もガタガタ。
スマホは容量が無くなり
アプリが急に勝手に閉じてしまい
何度も文を書く羽目に。
それでも私を幸せにしてくれよ。
12/7/2024, 2:05:16 PM