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冬晴れ…

樹枝六花・角板・広幅六花・角板付樹枝・樹枝付角板・十二花…天から送られた手紙と言われる雪の結晶の種類だ。

ひとつとして、同じものが存在しない。

空気がキーンと冷えて窓の外に霜が張る…それもとても芸術的な模様で毎日、違う柄になる。

冬晴れの空から雪が降りてくる。
吹雪じゃない限り、手袋の手のひらを伸ばして待つとそっと降りてくる。
顔を近付けて見ると、見えるのね、結晶。
じーっと凝らして見つめた先に、か弱く脆い結晶が一枚だったり、固まっていたり、どれも全部形が違う小さな宝石。

ちょっとした山へ軽くスノーシューをしに行く。
本格的にするわけじゃなく、ぐるりとコースをゆったりと歩く感じで。
冬晴れの気軽な運動かな。
しーんとした真っ白な雪の景色の中で、時折さぁーっと風が吹くと、サラサラと雪が舞う。
光が照らされるとダイヤモンドダストが見れる。
はっと、思う。
これ、ダイヤモンドダストって名付けた人…素敵だなぁと。ほんと、その通りなの。

流石にもっと極寒の時にしか見られないサンピラーは見たことが無いけれど、きっとそれも神がかった様子なんだろうな…と想像できる。

冬は寒い。
でもその寒さは沢山のことを教えてくれる。
どの季節の晴れも嬉しいけれど、冬晴れにしか得られない沢山のことがある事を知って欲しい。
まだ知らないことを、もっと知りたい。

結晶は手袋だけじゃなく、コートの腕でも見ることが出来るのよ。
雪が降りてきたらチャンス!
二度と見ることが出来ない天からの手紙、読んでみてね。 是非。


*読んで下さり ありがとうございます*


1/5/2024, 1:16:52 PM