しじま

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 誰もいなくて寂しい夕方、あの子は来てくれた。

黒く塗り潰された顔、ノイズが混じったような声、陽炎のように揺らめく輪郭。

何をして遊んだのかは忘れてしまったが、とても楽しかったのを今でも覚えている。

夕焼けと共に訪れて、黄昏時に静かに去っていくあの子。

名前も知らない、私の最初の友達。

誰も知らない、私だけの不思議な友達。

いつの間にか私の前に現れなくなった、会いたくても、もう会えない。

私の大切な友達。

テーマ「友達の思い出」

7/6/2023, 1:57:37 PM