『夜の海』海に来た、音しか聞こえない夜の海は私の平穏だった。誰が来てもここでは目が見えない私と同じ波の音が、潮の匂いが、風が私を包むだけ。「この時間だけは君と同じ景色を僕も見れるね」隣で笑う暖かな声に私も笑い返す。「でも私はあなたが教えてくれる景色が好き。同じ景色は見られなくても、共有することはできるから」頬にあなたの温もりを感じながら、今日も夜の海に体を預ける
8/16/2022, 3:59:03 AM