星空に手を伸ばす。くらぁい空に、ちらちらと輝く綺麗なもの。息の詰まりそうな夜に開放感を与えてくれるもの。いくら手を伸ばしても掴めやしない、遠い、遠い存在。
たとえば、と考えてみる。視界いっぱいに広がるアレは、空気なんかじゃなく黒い沼。キラキラしているのは一部分で、沼に浸かる部分は黒く汚れている。綺麗な一部分だけを皆がちやほやして、でも本当の顔は裏にあったら?
それでも、キレイなだけいいじゃないか。
ちやほやして、愛される部分があるだけいいじゃないか。
羨ましい。妬ましい。ボクも、あんなふうにキラキラしていられたら、いつかは誰かが愛してくれるのかな?
7/5/2024, 11:10:40 AM