「…ないたの?」
頬をすりすりと撫でると、それに応えるようにふわふわな髪の毛が手をくすぐった。
「別に?」
「嘘だ。泣いたんでしょ、跡があるよ」
「…バレたか」
「当たり前でしょ?なんだと思ってんの」
「別に〜?」
「あ、またはぐらかして!もー、それお得意なんだから」
「べーだ」
「べーじゃない!!わかったら、早く顔を洗ってきて!それも、氷水みたいに冷たいのでね」
「はー?まじで??」
「まじだわばか!はやく」
「あーもう、仕方ねぇなぁ」
「…はぁ…」
「どうしたらいいかなぁ」
7/26/2025, 1:01:46 PM