半袖半袖のシャツに袖を通すのを躊躇っていた。その袖の中に、隠さなければいけないことがたくさんあったからだ。日焼けを知らない肌の白さだとか、自ら傷付けた後悔の痕だとか、折れそうなほど細く骨張った腕だとか、伝えることも許されない君への想いだとか。そこに隠れていたのは、誰にも見せられない醜い何か。
7/25/2025, 2:32:07 PM