「あ」
自然と声がでた。結構大規模な夏祭りで、浴衣を着た見慣れた顔を見かけたからだ。
屋台のからあげを頬張っている。
わたしの知らない人と楽しそうに笑っている。
からあげを一つ分けた。相手のポテトを3本ほどもらう。
汗だらけの髪に白Tシャツ、典型的なジーパン姿の私は踵を返そうと震える足を運ぶ。
中学の、同級生だ。私が学校に行かなくなってからずっと疎遠な、友達だ。
「待って!こころ!」
あぁ。背筋に冷たいものが流れる。
このまま逃げ出してしまいたい。友達は、私に対して何を思っているんだろうか
ゆっくりと後ろを振り返ると、友達とそのツレがコチラをみていた。友達はツレに一言いってからコチラへ小走りに近寄ってくる。
「こころ、久しぶり!」
あまりに普通すぎる挨拶にわたしは面食らった。
「久しぶり」
友達はニコッと笑って「元気だった?」と話を繋げる。
何回か言葉を交わしてから連絡先を交換した。
彼女が私の目を見る。わたしの目には光るものがあるはずだ。
「煙いね。またLINEするわ!またいつか!」
「あ、うん。ありがとうね」
微笑み顔で手を振る。友達も笑いながら手を振ってツレのところに戻っていた。
踵を返してから目から何かがこぼれた。
屋台のキツい匂いが鼻を掠める。白い煙が目を潤ませる。
わたしは笑顔を作ってジーパンのポッケにスマホを入れた。あの角を曲がれば。
「こころー!遅い。って、なんで送れたのにニヤニヤしてんの」
「いやぁ....屋台の唐揚げは美味しいなぁ。なんて」
「えー!合流前にもう食べたの?」
「ふふっ、嘘。食べてない」
「ほら、行こうか!」
わたしは笑顔で私の友達を見つめた。
#True love
It's amazing that I wrote this in just 5 minutes....
厨二病拗らせ中なので英語で
7/23/2025, 10:05:37 AM