衣替えをすると、思いもかけない服が出てきて驚くことがある。それは確かに自分が買ったものの筈なのに、しまい込んでいるうちに忘れてしまったものだ。 少し可哀想だな、と思う。服だって自分に着られるのを楽しみにしていただろうに、と。 だからこの服は自分の元にいるべきではないのだと思う。「査定の結果額についてですが……」 自分ではない誰かに大切にして貰えるといい。少ししか値のつかなかったレシートを見ながら、自分勝手にもそんなことを思った。
10/23/2023, 4:00:27 AM