【子どもの頃は】
かわいらしくない、冷めた子どもだった。プレゼントもサプライズも苦手、クリスマスのからくりには早々に気がついて、苦言を呈するような子どもだった。同級生とはもちろん馴染めず、いつも大人が友だちだった。頭は良かったから、秀才キャラで生きてきた。
アニメにも興味なし、ひたすら本ばかり読む私に、先生という先生はなにかといちゃもんをつけてきたが、根拠がなさすぎて一蹴した。最初の方こそ罪悪感はあったが、背に腹は変えられないから致し方ない。
1年ほど前に、母に引きずられるようにして病院に行った。私には病名がついた。社会的には私は生きづらい人間、らしい。ひどく安堵した顔を見せた母に、私は不思議な気持ちになったが、まあ、母のこんな顔はなかなか見たことがなかったから、そういうものなのか、よかったよかった、と思うことにした。
その話をすると、たしかに変な子だったもんねー、そんな感じしたもん、と笑う周りに、見てもいないくせに、と言いたくなってしまう。
勝手に人を変だとか変じゃないとか言うことは勝手だが(ちなみに私は変人という言葉は褒め言葉として受け取るようにしている)、そんなことに構っていられるほど暇じゃあない。変かもしれないけど、それが私。
6/23/2024, 9:46:01 PM