NoName

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あなたと初めて出会ったはずの日。地面にはあまり白が見られず特につるんと氷の膜をまとっていた記憶もない。
あの時のあなたはとても好意的で、けれどもどこかに壁があって、それでも魅力的であった。
「今頃どうしているのでしょうか。」
私の独白は冷たい空気に霧散し、綺麗であったあなたとの記憶を掘り返す。
この街の雪の元で、また会えたら。

12/18/2024, 1:27:46 PM