蓮雪憶

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【目が覚めるまでに】

おはよう。

いつも通りの朝。

日が昇り初めた 5時15分

いつも通りの時間。

いつも通りの部屋。

いつも通りの置物。

いつも通りの生活。

そう思い俺は、少しごろごろしてから

ベットを出る。

シャワーを浴びたら

歯を磨いて、朝ごはん。

今日はなにを食べよう。

たしか、賞味期限がやばい豆腐があったな。

それと、昨日の白米とお味噌汁。

それでいっか。

今日の1日のスケジュールを再確認。

いつも通り。

…あ、今日はごみの日だった。

すっかり忘れてた。

そう思い急いでごみ捨て場へ。

近所の人と話したら、

もう少しで祭りらしい。

ここの祭りはとてもすごい花火が上がる。

いつも俺は、家のベランダから見ていた。

そう思いながら

家に着いたらもう 7時30分。

急いで支度をし会社へ。

あっという間に夕方になり、

俺は、少し買い物をして

俺はそのまま病院へ。

病室に入り、君と二人きり。

この生活も、もう10年。

君と暮らした1年より、

とても多くなってしまったね。

いつも通りの気持ち。



"君が目覚めるまでに、

  俺が老いて死なないといいな。"




俺はそう言って、

カスミソウとダイヤモンドリリーの

花をそっと君の隣に置いた。

「また、会いに来るよ。」

8/3/2023, 8:39:03 PM