ミナ

Open App

自己実現の方法として「やりたいことリスト」というものがある。
100個のやりたいことをノートに書き出して、一つずつ実現していくという方法だ。

100個も書き出せば、すぐに実現できるやりたいことがいくつかあるから、小さなことから実現して成功体験を積み重ねて大きなことも実現できるようになる、という趣旨のようだ。

自己啓発マニアだった私も試してみたが合わなかった。
小さなやりたいこと―例えば、可愛いカラーペンを見つけるだったり―は当然の如く実現したが、大きなことはダメだった。
なぜやりたいことが実現しなかったかというと、本当にやりたいことではなかったからだ。

―本を読むのが好きだから、小説家になりたい。
―歌が好きだから、歌手になりたい。
―キレイな絵が描きたいから、イラストレーターになりたい。

子供の夢レベルのやりたいことでは本気モードにならない。
少しの苦しいことや失敗ですぐに嫌になって止めてしまった。

それからいろいろ経験して「本当にやりたいこと」を精査してみた。

―なぜ小説家になりたいと思ったのか。
―なぜ歌手になりたいと思ったのか。
―なぜ絵を描く人になりたいとと思ったのか。

好きなことはたくさんあったけれど「実現したいこと」としてノートに書き出したのは三つだけ。
その三つに共通することは「表現したい」ということだった。
やりたいこと、として挙げたことは全て目的ではなくて手段でしかなかった。
だから、続かなかった。

「表現すること」に目的をおいて
文章を書いてみたら、
歌を歌ってみたら、
絵を描いてみたら。

どれも楽しくて、
失敗さえも楽しんでいる自分がいた。

やりたいこと・100個を書き出して、実行する前に"なぜやりたいと思ったのか"に思い巡らしてみると、新しい視点が見つかるかもしれません。

#やりたいこと

6/11/2024, 3:29:21 AM