お題『どうすればいいの?」
夏季補習生の発表が職員の掲示板い貼られた金曜日の5時限終了後の休憩中、僕は授業で出題された宿題をしていた。その時血相変えた大神が僕の席に来て勢いよく机を叩いた。そして珍しく落ち込み、吊り上がった眉がハの字になって悲しい顔を僕に向ける。
僕はかける言葉を探した。
船星「どうしたの?」
大神「聞いてくれるか船星!俺な、これからどうしたええと思う?」
疑問を疑問で返されても、全く理解出来ないでいると生徒Aが大神に変わって説明してくれた。どうやら大神の名前が夏季補習生の中にあったらしい。夏休みは全てバイトに費やすつもりだったみたいで今更バイトのシフトを変更して貰うのは難しいかも知れないと嘆いている。
船星「僕にどうすればいいか聞かれても困るよ。ここは素直にそのバイト先に説明して、シフト変えて貰うしかないんじゃないかな」
大神「せやな。俺、頑張って交渉してみるわ。ありがとう。あ、そう言えば、職員室の廊下で萌香(子猫)ちゃん見たで、なんや悲しんでたり、喜んでたり。表情コロコロ変わって忙しいそうやったわ(笑)」
船星「そ、そうなんだ。あの子も補習生なのかな?」
大神「分からんわ。俺ら名前知らんしな」
チャイムが鳴り休憩が終わった。そして6時限が始まった、僕は慌てて宿題を机の中にしまい教科書を机の上に置くのだった。
End
11/22/2024, 9:07:28 AM