NoName

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「空飛ぶくじらに会いに行くの!」
黒い髪をなびかせて笑った彼女は、
いつまでもサンタを信じ続ける子供のような、
そんな純粋な瞳をしていたから、
だから、
だから私は、
「そっか。私も連れてってよ」
って思わず呟いた。
「笑わないの? うそだーって」
「笑わないよ」
いるんでしょう。きっと。
あなたが言うのなら。

7/30/2023, 12:02:21 PM