ささほ(小説の冒頭しか書けない病

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スリル

スリルを求めたらろくなことにならない。それは知ってる。というか知ってるつもりだった。夜0時、日が変わる時刻にスマホと鏡を使って合わせ鏡をすると「とてつもないスリル」が味わえる、とバカバカしい話を聞いたときぼくはただ笑った。そうだよあんなことするつもりじゃなかった。ちょっとストロングなチューハイをうっかり3本飲んで鏡に向かったら、ほんの出来心で…スマホと鏡で…ぼくが悪かったです。出来心でした。もうしません。スリルはもう全然いりません。だからどうかここからおろして。あたりいちめんは火の海、ぼくは一本の細い綱に繋がれなんでこんなところに連れてこられたのかさっぱりわからないけどたぶんぼくのせい、そしてここはきっと地獄。

11/13/2024, 9:54:30 AM