下屋

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「君の背中」

嬉しいな。
こんなに近くに君がいて。あんなに遠かったのにね。

楽しいな。
ようやくそこへ手が届いたんだ。僕のちっぽけな手がね。

愛しいな。
追うだけだった君の背に触れている。直接ではないけれどね。

愛しいなぁ。
君の肉体の感触というものを、この金属を通して感じている。

愛しいなぁ!
これは僕が、僕だけが知り得ていることだもの。一生忘れないよ。ありがとう、素敵な思い出をくれて。

2/9/2025, 1:08:27 PM