花純

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え、暗...


何も見えない。

真っ暗。


ここはどこ?














人生の道で迷子になった。

これまではすいすいと進めたのに。


これまではひとつの広い道を

ずーっと進んできただけだった。












でも、その道は急に途絶えた。

ただ、前に道しるべがあるだけ。

道しるべは3つの方向をさしている。




どの道を進めばいいのか分からなくて

困ってたら、4人くらい、女の子たちが

「案内してあげるよ」って言った。


私は安心して、

その子たちについて行こうとした。


でも、私は1度足を止めた。

なぜなら、その子たちは道しるべと逆の方向へ

歩いていったから。










でも、その子たちを信じようと思って、

私はその子たちの後をついて行った。


しばらく歩いた。

足が疲れて、その場にしゃがみこんだ。

その子たちは、と思って

前を見た。


その子たちは足を止めなかった。

その子たちは待ってくれなかった。


そして、小走りでどこかへ走っていった。



すぐ、迷子になったと分かった。

裏切られたんだ。

あのとき信じたのが悪かった?


気づけば辺りは真っ暗。


これからどうしよう?

道しるべの通りに行けばよかった。



人間不信になっちゃいそう。

てか、なってる気がする。


あ、もう無理だ。

終わりだな、私の人生。






























周りを見ても、何も見えないし。

上も下も何もない。





















そのとき、後ろから声がした。

幻聴だろうな、と思いつつ振り返ってみた。





そこには女の子が2人立っていた。

にこにこと、優しそうな笑みを浮かべていた。

前の女の子4人組を思い出して少し怖くなった。


そうしたら、女の子たちは何も言わず、

すぅっと私の手を掴んでどこかへ連れていった。


無言の、時間はすごく長かった。

でも、なぜかそれが心地よかった。


女の子2人といる時間は

ほわほわと、浮かんでいるような

気持ちになった。







































どれだけ歩いただろうか。













疲れてきたころ、前に

光が差し込んだ。






久しぶりに明るい光を見た。



それは、ものすごく眩しかった。




















「どこ?」





どうしてもハッピーエンドで終わらせたい。





実話を元にしてます。
もちろん、上の「女の子2人」のモデル(?)もいて、その子たちに出逢えて前世どんだけ徳積んだんだろーって思ってます。







3/19/2025, 11:45:59 AM