丸机に向き合って、2人の女子高生が宿題を解いている。その内、茶髪の方がペンをくるくる回し始めた。黒髪の方をチラリと見て、口を開く。
「無人島に行く時、何かひとつ持っていくとしたら、何を持っていく?」
「紙とペン」
「……何で?」
「向こうでも宿題ができるように」
「本気で言ってるんだよ私は」
「私は本気だよ
どうせ生き残れないんだったら、あとぐされ無く死にたいじゃん」
「変わってるねー」
「宿題中に無人島の話する方が変わってる」
「へいへい」
カリカリカリカリ。二つのペンの音が再度鳴り出したと思ったら、すぐに一つになった。
「じゃあ、私はどう?」
あんたの最期、私が看取ってあげるよ」
「別にいい。あなた宿題できないじゃん」
かーーーーッ!!!と茶髪の方が上を向いて叫び、そのまま後ろに転がる。
「敵わないなぁ」
「何が?」
カリカリ。一人分のペンの音が響き続けた。
10/23/2025, 1:17:09 PM