桜旧校舎の日常

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束の間の休息

¿?

寂しさを埋めるように好きな趣味が、好きな物が増えていく。
弱さを隠すように異端になっていく。

「今日の新作のあの服可愛い!」
「あのベット高いけど可愛い……」
「うわぁああのキャラビジュ良い…」

まるでそれらに恋をしているように、
飴玉のように甘く口に広がる。

さりとてそれは飴玉のように、吟味し尽くしてしまえば
段々と無くなり、気付かず内に消えてしまう。

恋と言うには余りにも身勝手で独り善がり。
けれど、恋じゃないのなら私は一度も恋なんてした事ないだろう。

きっとまた大切な物が増えて、またどうでも良くなる。
それまでどうか、この甘く麻薬のような思いに浸らせて

10/9/2024, 7:43:13 AM