"天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず"
福沢諭吉の有名な言葉だ
最近たまたま手に取った本は
スクールカーストのしがらみの中で
必死にもがきながらも
勝者と敗者に勝手に分けられた世界では
その制度のなかであがくことも許されず
ただ呆然と自分の立ち位置を理解して
周りに順応するしか方法がなく途方にくれる主人公を描いたものだった
あの色んな学生が敷き詰められた教室には
誰もが同じ考えなどを持っているわけでもなければ
全くの他人同士が生活を共にしなければならない
正直言って居心地がいいとは言い難い空間だ
そんな中で勉強や運動神経などの得手不得手で
それぞれ勝手に他人を線引きして
上下の階級を作ろうとする
陽キャと陰キャという区別だってそんなものだ
人間は己が第一で他人など二の次だ
自分勝手な人がいるのではなく
誰もが皆自分勝手なのだ
だから真の平等などこの世には存在しないと思う
大昔の戦争が絶えなかった頃はそれこそ特に
王様や市民、奴隷など様々な階級が存在した
制度が変わっても
その人々の意識はすぐに変わることはなく
差別は長いこと続いた
人の上にも下にも人を造らないと言うなら
人間では敵わない神という存在は
いるかいないかに関わらず
私たち人間のことをどう思っているのだろうか
7/4/2023, 3:26:21 PM