佐目毛

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執務室の窓を開け放ち、室へ風を通す、下界には人々が行き交う、朝の7時。少し早いが、仕事をしないと、私は、溜息を付き、頭を掻いた、(私に訊いて欲しいことがあるみたいだが、どうしたものか、私にもできないことがある、勝手には、人間の望みは叶えられないんだ。)もう一度、窓の外を見た、雲がたゆたう青く晴れた空は私を安心させる、人間もそうなのだろう、下を見ると子供達が笑い合いながらかけていく。私ができる事は人間達が平穏に暮らす努力をさすことだけだ。それ以上は勅令がないと出来ない。

7/4/2023, 3:10:22 PM