月に願いを
月の通り道のことを白道(はくどう)という。ちなみに太陽の通り道は黄道。
白道と同じ字で白道(びゃくどう)と読む場合がある。仏教用語、特に浄土宗などで使われる。詳しくは二河白道(にがびゃくどう)という。
二河は、怒りの火の河と、欲の水の河。その間にある道が白道。この道を進んでいけば極楽にたどり着けるらしい。
じゃあ進めばいいじゃん、と思うのだが、2つの河が行く手を阻んで簡単には通れないのだろう。
じゃあどうやって進むのか。仏教の話だから、現世の波に惑わされず、お釈迦様の教えを頼りに、ひたすら念仏を唱えて行け、ってことかな。
念仏唱えなきゃ極楽に行けないなら、お坊さんしか極楽に行けないね。などと大人げないことは言わないでおこう。
大切なのは、自分が何を信念にしているか、その信念をどれだけ強く持てるか、なのだ。信念があれば、念仏を唱えなくても進んで行ける。
月が蛇行運転して軌道が変わった、という話は聞いたことがない。月は、よっぽど揺るぎない信念を持ってるんだろうね。
もし月が僕に気づいたら、その信念の強さの理由を教えて欲しい。僕も河の間を惑わず歩いて行きたいから。
5/26/2024, 11:08:03 PM