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前回に比べると重さが段違いなので注意。
















「お前は、もう違う」
そんなことを言われて、困ったのは俺だった。
久しぶりに会えて、嬉しくて、また一緒にいれると思ったんだけど。
オマエは、そうじゃなかったみたい。
いや、オマエがそうじゃなかったんじゃなくて、俺がそうさせたんだろーな。

あの日、珍しくイラついてて。
平和主義なことを長所にしている俺が、オマエにいろいろなことをいった。例えば、面倒臭い、とか。もういい、とか。
その時のオマエの傷ついた顔は、今でも頭から離れないよ。
でも、あれはオマエが嫌いになった訳じゃなくて、このままでいたら、俺たちきっと何もできないと思ったから。今思うと、それでも俺は怒っていたのかもしれない。

その後、気付いたんだ。オマエが俺に言われた時の衝撃が、ようやくわかったような気がした。
俺、オマエに非道いこと言ったなって。
謝らなきゃ、伝えなきゃって。
ずっとそう思ってて、でもそうするためには、まず俺が強くならないといけなくて。
だから、まだオマエとはあえない。そう思ったんだよね。

毎日同じことの繰り返し。つまんないことしかしてなかった俺に、希望をくれたのはオマエだよ。オマエは、俺にとって全てだ。オマエがいないなんて、意味ないよ。ふとした瞬間に、「オマエは何してるんだろう」とか、「元気にしてるのかな」「また会ったら何しようかな」とか。そんなことしか考えてなかったんだよ。
ねえ、だからそんな顔しないで。
俺、オマエがいないとだめだよ。
なんでもするから、隣においてよ。
おねがい

4/27/2025, 11:14:32 AM