「後ろから前へ」
君は、昔から僕の後ろに隠れていた。
君を守るのはいつも僕の役目。
それはずっと続いてきたこと。
だから、きっとこれから先もずっと、君を守っていくのだと思っていた。
だけど、君はそうじゃなかったんだね。
このままじゃいけないと思った君は、いつしか僕の後ろから隣に立つようになって、今では僕の前を歩いてる。
僕には怖いものがあるんだ。
君にも言えない秘密。
それは、君が僕の前からいなくなってしまうこと。
君に必要とされなくなること。
────怖がり
3/16/2024, 3:01:49 PM