霧夜

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少しだけ、疲れてしまった日。

白い溜息を吐きながら、ドアノブに手を掛ける。

扉を開けると、大好きな君の姿。

「おかえり」と言う君の目は、穏やかな海色をしていて

私は酷く、安心できるんだ。

---二作目---

隣から感じる、突き刺さる様な視線。
それに少し耐えきれなくて、思わずそちらを向く。
「ッ!?///」
「?どうしたのですか?」
向けられていたのは、細められた酷く優しい瞳。
外にいる時とは全然違う、穏やかな眼差し。
「ッ///!なんでもない!///」
表情ひとつ変わるだけで、こんなにも鼓動が早くなる自分が、何だか恥ずかしくて。
俺は勢いよく目を逸らした。

逸らしても、まだ感じる視線。
でも、一度見てしまったからには、意識せずにはいられなくて。
...顔の熱は、まだ取れそうに無い。

#安らかな瞳
240作目

3/14/2024, 10:51:33 AM