授業中、窓際の席で頬杖をついて外を見ている君。僕はそれをひっそりと後ろの席から見ている。外へ向いた君の瞳はどこか遠く……遥か未来を見ているのか、戻れない過去を見ているのか。僕には今が映っていないように思えて。同じ教室、数メートルしか離れていないこの距離なのに、君が遠い。君の視線の先、遠くの何かを僕も見ることができたなら、君の隣に並べるだろうか。そんな事を考えながら、今は遠い君を見つめている。
2/9/2025, 8:51:59 AM