透明な水はだんだんと赤くなっていく。手首の回りを押すと一気に水が赤くなる。だんだんと眠気が襲う。これで貴女のもとへ行けるのならそれで良いはずなのになぜだか目蓋を閉じることは出来ず自分の手首を眺めている。透明だったはずの心は黒くまた赤く染まっていた。水は赤くなり目蓋が重くなる。窓の隙間から朝日が差した。さよなら、今日の私。
5/21/2023, 1:12:57 PM