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「なぁ、俺たちさ別れねぇ?」
別れは突然だった
「いいですよ、あんたに一切興味なんてなかったし」
「あっそ」

一切興味なかったなんて嘘だ。五条先輩は唯一無二って感じで五条先輩から告白され、俺も好きだったから付き合った。
でも別れてしまった
別れてしまったせいか、一切も話をしていない
話したい
別れたくないって言ったら
あの人は
どんな反応したかな
分かりたくもない
全部好きだったから


俺から話しかけてみても駄目
全部駄目だった
後悔しかないなんて言えない
やり直したいなんて言えない
この心の隙間を埋めたい
誰でもいいから
溺れて
全部なかったことにしたい
全部知らなかったことにしたい
俺は独りなんだ

「ごじょ、せんぱ、い」
最後はぎゅって抱きしめてほしかったなぁ

「なんで、まだ好きなんだろ」
「……ろんか!」
「ごじょおせんぱ、い?俺はだいじょうぶなんで」
「無理に喋るな止血できねぇから」
「…」

なんで助けてんすか
助けてもらわなくても
別に良かったのに
アンタを呪えたから

「興味なんて、ないって、……あれ、嘘です」
「……」
「ほん、とは、好きだった………」
「俺もまだ、好き」
「っけほ、でも、もう……おれ、しんじゃ………ヒュッ」


ここは
何処だろう
暖かい温もりがある

「…ごじょ…せんぱい」

良かった
まだ
アンタと居られそうで

もっかい

「もう一回付き合ってみませんか、?」

5/19/2023, 11:50:37 AM