淡時間

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『夜空を駆ける』

忘れないで

鉄塔の横を落ちていった流れ星の呼吸を

忘れないで

月の裏側に手を伸ばした瞬間のビル風を

忘れないで

凪いだ海を飲み込んだ夜空の騒がしさを

忘れないで

凍えまいと身を捩らせる雑草と空き缶を

忘れないでいて


涙が私を忘れた時

きっと、きっと思い出さないでいて

2/21/2025, 2:30:34 PM