子供みたいに笑うあの子。
東雲椛。
「先輩…!先輩!
皐月先輩!何かありましたか?」
「え?」
「その、ぼーっとしてたので…」
「あ、あぁ。なんでもないよ。ありがとうね。」
「いえいえっ!」
無邪気に笑うその笑顔は、太陽のように明るい。
「ふ、本当に、君は元気だな。」
どうか、その笑顔を絶やさないで欲しい。
何も知らない、子供のような。
どうか、君は子供の心のままでいてくれ。
「えへへ…あ、その、良ければ、一緒にお昼食べませんか?」
「もちろん、いいよ。」
君のその笑顔を見ていたら私も笑える。
「やった!」
あぁ、本当に。君は太陽だ。
「…君には敵わないな。」
そう言って、ふっ…と笑ってみせた。
5/12/2024, 10:40:51 AM