『過ぎた日を想う』
楽しかったあの頃のような充実さが今はない。
あの時ああすれば良かったと後悔しても、結果論なんていくらでも語れる。
しかし人生の選択肢と判断が、正解だったか失敗だったかなんて分かるはずもない。
今この時の先行きの見えない不安、このままじゃ老後に一人になることは分かりきっている孤独、どうしたらいいか考えてもわからない迷い。
そして将来どうなりたいのかもわからない空っぽな自分。
目先のことばかりで、苦しい思い怒る思いをする日々の繰り返し。ただただ死への恐怖を回避する為だけに生きている。
生きるための行動しかしていないのである。
昔に戻って人生の選択肢を変えたとしても、今よりもっと最悪な展開だったかもしれない。
今が一番マシな選択肢だったかもしれない。
そう思おうとしても、結局は今楽しめてめず自分でもわからない人生が無意味に感じてしまうのである。
だから趣味や楽しいことをして何も気にしてなかった子供の頃が羨ましい。もちろん嫌なこともあったし、二度とやりたくないこともある。
わがまま言えば、その嫌なことを全て排除した好きなことが出来る時間だけが永遠に続けばいいのに。
そうやって絶対に得ることのできない過ぎた日を想い、現実逃避をして前を向けない私は一生を無駄に過ごすのだろう。
ノンフィクション(私の想い) 2023/10/07
10/7/2023, 3:19:27 AM