茹で落花生

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「見ての通り、日記です。
火薬臭いし、なんなら焦げてるでしょ。
もっといい品物がありますよ。」

その日記は、何年も前からガラクタ入れ同然の
木箱に入っている。

ある日古物商の男はふとそれを手に取った。

"10月6日 (水) 快晴"

晴れ渡っている。
今日で開戦から5年目
退屈。明日も書く。


そしてページを捲ると、ただの白紙である。

「思ったとおりだ。つまらない。」

閉ざされた日記は、また木箱に戻された。





1/18/2026, 5:16:22 PM