『明日世界が終わるなら』
幾度考えたことだろう。
明日、俺たちの世界が終わるなら。
それはこの世に平和が訪れたということ。
俺たちが戦わなくて済むということ。
けれどそれはすなわち――。
「今までよく頑張ってくれました。では、解散の儀式を行います」
俺たちの世界が、主との毎日が終わるということ。
俺たちは――俺は、主がいない世界なんて、考えられるのだろうか。
主がいない世界なんて、耐えられるのだろうか。
5/6『明日世界が終わるなら……』
君と出逢ってから、明日が来るのが怖くなくなったんだ。
太陽が昇ることに背を向けて、布団のなかで丸まってたあの頃が嘘みたいだ。
「太陽が眩しいなら、私が遮る雲になってあげる」
普通は「きみの太陽になってあげる」とかじゃないのかなぁ、なんて思ったけれど、その少し後ろ向きな前向きさが僕に勇気をくれたんだ。
光なんてまぶしいものじゃない。
僕が布団から出るための勇気をくれたひとつの灯。
手を差し伸べるわけでもない。
くぐもった声が聞こえた優しい灯。
毎日じゃない。少し日を空けて。僕が外を嫌がらないように。少しずつ、少しずつ。
そうして見た君の顔は、天女のようだった。
5/5『君と出逢って、』
5/6/2026, 1:23:03 PM