私たちは世界を「目」で見るけれど、「瞳」で捉えていると思う。瞳は、私たちのもっと奥深いところと繋がっている、心の窓だ。目だけでなく、あらゆる感覚器官を通して得た情報の本質を見て吸収するのが、瞳だ。だから私たちは人の目を見て話すとき、同時にその人の瞳を見ているのだ。
私たちの感覚器官はありとあらゆるものを拾ってくるため、気付かぬうちに頭が混乱してしまったりする。主にそれらの情報を一時整理するために、私たちは睡眠を取るのだとも思う。
目を閉じれば不快な光景は見えなくなる。しかし、私たちの静寂を日々邪魔する雑音や雑念には、目を閉じるだけでは妨げきれないものがある。
だから、時には目を閉じ、静まり返った心の音に集中して、世界を心の内から見る必要がある。それを「瞳をとじる」というんだと思う。
1/23/2025, 10:03:19 PM