NoName

Open App


頬を撫でる風に包まれて
そばにあった温もりを思い出す
息を吐くたびに
白く染まる瞬間を
時と共に眺めていた
真っ白な銀世界に
覆い尽くされた視界から
色とりどりの淡い光
チラリと映り
凍えるように震えている
寂しさは雪と共に溶けて
感じる体温だけが
この世界を照らしていく

12/20/2024, 7:54:47 AM