ただひとりの君へ
あの子はずっとひとりだ
私は中学の時からずっとあの子の同じクラスだがあの子が誰かと親しげに話してるのなんて見たことがないし、いつも必要最低限のことしか話さない
ひとりが好きなんだろうな
私はそう結論づけていた
だが、そうではなかったらしい
好きな作家の新作を買いに本屋に向かっている途中、あの子を見かけた
それだけなら今までもあの子を見かけることはあったから別に何でもないことだった
しかしその日はあの子と一緒に歩いている人がいた
しかも笑顔で、楽しげに会話していたのだ
本当に驚いた
あんな顔できるんだ。そう思った
あの子は親しい人などいない孤独な人だと思ってた
でも、そうじゃなかった
なんで?
あなたがひとりでなきゃ私はどうしたらいいの?
コミュニケーションが得意でない私にとって、あの子は唯一下に見れる存在だった
あの子がひとりでいたから私はあの子よりましだからと、そう思えたのに
書き途中
1/19/2025, 10:57:25 AM