百合

Open App

流れ星に願いを



「今日なんとか流星群?が見れるらしいよ」
「え、じゃあ流れ星見れちゃうってこと?」
「多分…?」

前に座る女子高生たちがそんな会話をしていた。

そういえば、流れ星は一度も見たことがないな…
そんなことを思いながらまだ夕暮れ途中の外を見た。

「ただいまー…といっても1人なんだけどね」
と言いながら部屋に入る。
コートをかけると最近忙しいからと全然来ない彼氏の服を見つけた。
「こんな服持ってたっけ?てか服の趣味こんなんだっけ?」
と他人事みたいにつぶやいてみる。
「まあいいや。ご飯つくろ」
とほぼ何も入っていない冷蔵庫を開けてすぐに冷凍庫も開けた。

最近ご飯を食べるとすぐ寝てしまう。
体にも肌にも良くないと分かっていながらつい寝てしまう。

目が覚めると部屋の電気をつけたままベッドにうつ伏せになっていた。
スマホを見ると3時になっていた。

「うそ!お風呂入ってない!」
と急いで飛び上がり、お風呂に入る。

「はぁ〜、極楽…」
とお湯に浸かっているとふとスマホの通知を思い出した。
いつも12時にはおやすみって言うから、連絡きてなくて不安にさせちゃったかな。
なんて思いながらすぐにお風呂を出た。

化粧水塗ったり、ドライヤーをしたりいろんな工程をいそいそとする。
そして、ベッドの上に置いてきたスマホを見た。

「うわ、なんかめっちゃ来てる。」
少し嬉しそうに通知を見てみる。
でも、どれだけ通知を遡っても彼からの通知は1つもなかった。
不思議に思ってLINEを開いても、昨日の会話からなにひとつ動いていなかった。

「もーいいや。明日休みだし」
なんて自分を保とうとしながら冷蔵庫を開けてお酒を取る。

「そういえば、今日はなんとか流星群なんだっけ?」
とお酒とスマホを持ったままベランダに出る。

「いや、普通の夜空だな」
なんて言いながらスマホで流星群と調べる。

「あー、時間決まってるんだこれ」
とがっかりしてお酒を含む。

「まあ…星に願ってもしゃーないか」
自分を嘲笑うような声で呟いたまま、私はまたお酒を含んだ。

4/25/2026, 4:57:14 PM