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幼い頃からずっと考えていた。
どうして自分は生まれてしまったのか。
何故、自分がそれに選ばれてしまったのか。
何度も責務の放棄を、命を捨てる道を考えて、実行に至れなかった。
「世がかつてないほど荒れております。これを収められるのはあなた様しかおられません。」
その結果がこれだと言うのなら、全てを受け入れよう。
ああ、兄上。何故、正しく国を治めて下さらなかったのですか。
「民へ、時を告げよ。暗き夜は明け、新たなる朝が来る。
私に賛同するものは着いてこい!
鳳凰と暁の旗を掲げよ!!」
王族に連なるものなれば、民を苦しみから救うことこそ必定。
厭世家として生きる道はもうやめた。
さあ、反逆だ!

9/6/2024, 1:16:42 PM