能力者になりたい佐々木海星(偽名)

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【視線の先には】
十年前、(引っ越しで)別れた友人がいる。その人は賢く、しっかり者で合理的な人物だ。そんな彼女が好きだった。
 今日は約束した再会の日、彼女の家の場所は覚えている。
海星「さぁ~て、家にいるでしょうか。」
僕は玄関のボタンを押した。しかし、出てきた相手は彼女ではなかった。
彼女の母「はーい。どなたかしら?」
海星「花奏の友人です。花奏はいらっしゃいますか?」
彼女の母「ごめんなさいね。花奏は今お出かけ中なの。」
海星「そうですか。では、失礼します。」
お出かけ中か。まぁ、そりゃそうか。十年だ。しょうがないさ。帰ろう。一旦お店にでも寄って。僕は近くのお店に向かった。
 人気の少ない街。昔まで行っていた小学校。友達と遊んだ公園。何もかも変わっていないままだ。
海星「ふう、ひと休憩。」
僕は公園のベンチに座り、水分補給をした。

7/19/2024, 1:55:49 PM