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空を見上げて心に浮かんだこと

「綿あめ食べたい」

そういえば、綿あめなんて何年食べていないだろうな…。

梅雨の終わりを告げるように入道雲が雷様を連れて来た。

雷雨もここ最近はゲリラで季節はどんどんなくなって行く気がする。

夏祭り、浴衣姿に花火大会の後の火薬の匂い

蛍狩り、縁側に腰掛けて蚊取り線香の匂い

どこからともなく、ホタルノヒカリ

静かな夏の宵。


あなたのいた夏が好きだった…
空を見上げて心に浮かんだあなたの背中
最後に負ぶさったのは何時だったろう?

景色はハッキリおぼえているの
浴衣姿のあなたの背中
私は金魚模様の浴衣を着ていて
下駄の鼻緒が痛かった

あれが、最後のおんぶだった。

あの日の あなたの背中が

空を見上げて心に浮かんだ

雨上がりの夏の夜
今年も もうすぐ梅雨が明けるよ

お父さん

令和6年7月16日

心幸



7/16/2024, 3:22:04 PM